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RPA統制・モニタリング

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RPAによる業務自動化の効果と課題

導入企業が飛躍的に伸びたRPAツール

ビジネスの成長に伴い、比例して増加する業務量。人口減少時代の今、増員によってこれを賄うことが徐々に困難な状況になってきています。一方、2019年4月より改正労働基準法が施行され、従業員の長時間労働の規制および罰則の強化、さらに年次有給休暇取得の義務化など、ワークライフバランスを重視し、長時間労働による業務量の増加への対応も困難な状況となっている今、業務を自動化することで人の負担を減らすRobotic Process Automation(RPA)などのテクノロジーが急速に普及しています。
RPAは、人によるコンピューター操作をそのまま自動で実行する技術であることから、従来のプログラミングによってシステム化する場合に必要な専門知識を必要としません。そのため、事務・業務処理を気軽に効率化・自動化できる方法として急激に導入が広がっています。 RPAの導入により、年間で8000時間の事務処理を自動化する(※)など成功事例が公表されています。

その一方で、パイロット的に導入した業務では効果があったものの、それ以上の効果が発揮されなかったり、業務効率化には貢献したが、かえってRPA環境そのものの管理工数が増加したなど、想定されるほどの効果が出ないケースも増えている状況です。

導入後の維持管理の課題が顕在化

特に課題として顕在化しているのが、多くの業務に対してRPAを適用した後の実行シナリオの業務プロセス変更や、システムの改修に伴う変更、異常発生時のトラブル等に対する対処などの維持管理が想定以上に大変だということです。
RPAはその性質上、プログラムの知識を持たないメンバーでも比較的容易に自動化シナリオを組むことができるメリットがある一方、業務システムの画面インターフェイスの変更などの影響を受けやすく、変更の都度シナリオの修正が必要です。意図しない、把握していないインターフェイスの変更や、想定外の画面遷移があり、シナリオが考慮されていない場合、実行途中で異常終了してしまうなどの問題にも繋がります。

これらの維持管理に想定以上の負担が生じてしまい、業務自動化の削減効果を目減りさせてしまうことで、想定以上に効果が出ない結果に繋がる可能性が課題として顕在化しつつあります。

更に、RPA実行シナリオの改ざんや不正なシナリオ実行など、セキュリティ面も今後課題として表面化することが予想されます。


※引用元:総務省「M-ICTナウ vol.21 2018年5月第2号 ICTトピック『RPA(働き方改革:業務自動化による生産性向上)』」(2020年1月28日)

弊社テクノロジーによるRPA関連課題の解決

ESS REC NEAOを使ったRPA実行環境の監視・モニタリング

このようなRPAツールの維持管理の課題を解決する手段として、RPA実行環境にESS REC NEAOを導入し、ロボットの実行内容を監視・モニタリングする方法があります。

ESS REC NEAOを利用したRPA実行環境の監視・モニタリング

導入効果1:RPA実行シナリオの異常終了の原因究明と対処

RPAはその仕組み上、環境の変化によって実行シナリオが正常に処理できず異常終了する場合があります。その場合、最終的に処理が継続できなくなった箇所で実行を停止してしまいますが、問題の原因によっては、停止した箇所ではなく、その前工程に原因となる問題箇所があるケースなど、停止した時点の状況だけでは原因の特定が難しい場合があります。
ESS REC NEAOをRPA実行環境に導入いただくことで、RPA実行の一部始終を録画しておくことができます。そのため、上記のような状況に陥った場合にも、記録内容を確認することで、異常停止の原因が特定しやすくなります。

尚、ESS REC NEAOでは、RPAツールから直接メッセージの受信を行うプラグイン(※)を提供しますので、RPAツールの異常察知に関してより綿密な連携が可能です。

※発売当初時点ではUiPathおよびWinActor用のプラグインを用意。その後必要に応じて他のRPAツール用のプラグインについても拡充予定

導入効果2:RPAでは捉えられない実行結果の異常やシナリオの改ざんなどを検知

ESS REC NEAOはコンピューターの振る舞いを検知するセンサーが多く備わっているため、RPAでは察知できないシナリオ実行結果や操作対象のシステムの異常を捉えることができます。これにより、RPAツールとしては正常と判断されてしまうシナリオ実行の問題を独自に検知し、管理者にアラートをあげることが可能です。

導入効果3:スタンドアロン型のRPAツールを統合して監視

RPAツールには、個々の実行環境が独立して動作するスタンドアロン型の形態と、サーバーで実行環境を統合的に管理するサーバー・エージェント型があります。
実行環境の監視・異常発生の検知については、サーバー・エージェント型であれば、実行環境がサーバーで統合して管理されていますが、スタンドアロン型にはそのような仕組みがありません。
ESS REC NEAOによる実行環境の監視・モニタリングは、高価なサーバー・エージェント型のRPAツールではなくても、スタンドアロン型で動作する環境に対して、統合された監視・モニタリングを実現することが可能です。

RPAシナリオ内に埋め込まれる資格情報のリスクを回避

RPA実行環境とは別のコンピューターリソースにアクセスするシナリオを実行させる場合、シナリオ内にアクセスするための資格情報(一般的にはID、パスワードの組み合わせ)を埋め込む必要があります。しかしシナリオ内に資格情報を埋め込むと、シナリオにアクセスできるユーザーはその資格情報にアクセスできてしまうことになります。
特にシステム管理作業をRPAに実行させる場合、重要なシステムへのアクセス権を与える必要のないユーザーに不用意に資格情報を知られてしまうため、大変危険です。
また、このようなパスワードは、なりすましを防ぐために定期的な変更を行う場合が多いですが、シナリオ内に埋め込まれた資格情報が変更されるたびに、シナリオの変更が必要になってしまいます。


システム管理作業をRPAに実行させる場合

このようなリスクへの対処には、弊社の特権ID管理ツールが役立ちます。下図が弊社特権ID管理ツールを介してロボットにコンピューター操作を行う場合の概念図となります。

  • 特権ID管理ツールにロボットの資格情報を作成し、ロボット用のIDに紐づけるサーバーの資格情報をポリシー設定として紐づけます。
  • ロボットが実行するシナリオ内には、特権ID管理ツールにアクセス可能なロボット用の個人IDの資格情報を記入し、ロボットは特権ID管理ツールを介して本来のサーバーにアクセスします。

ESS AdminONEを介してロボットにコンピューター操作を行う場合の概念図

このような構成を取ることで、以下のようなメリットを提供できます。

  • ロボットが実行するシナリオ内にはサーバーの資格情報を記載する必要がなく、サーバーの資格情報自体を隠蔽することが可能。
  • 仮にロボット用の個人IDの資格情報が不正に入手されても、特権ID管理ツールのアクセス元制限や監査機能により、サーバーへの不正アクセスを防止・早期発見することが可能。更にロボット用の個人IDの資格情報にワンタイムパスワードを併用することで、ID・パスワードが奪われたとしても不正アクセスされない仕組みにすることも可能。

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